関 涼子/GA文庫
もう一冊の「ありす×ユニバース」との同時刊行でパラレルで物語が進むらしいのだが、残念ながら途中で挫折。
「ユニバース」のほうがありす視点で、「アカデミィ」のほうが男主人公の視点らしいので、とりあえず「アカデミィ」から読み始めたが、なんともヒロインのアリスが可愛くない。と言うよりはむしろウザキャラでイライラする。人の話は聞かないし、竹刀で人をぶん殴っても謝罪もしないキャラでは読んでいて苦痛でしかない。
逆に男主人公があとがきでは”あんまりいい人ではない”などと評していたが、いやいや、めちゃくちゃいい人じゃん。
竹刀でぶん殴られて、メガネを壊されても、激怒もせず、注意だけで済ませてしまうなんて、どれだけ人間ができているのかと。しかも「顔面偏差値は並」と自己評価しているにもかかわらず、いくら元女子高で男子が少ないからって、「王子」とか「お兄さま」などと持て囃されるなんてありえない。
女性作家の描く男キャラはおしなべて家事でもなんでもできて、度量が広く、完璧で綺麗すぎるきらいがあるが、このケースはちょっとついていけない。
他にも親友というだけで、ずかずかと他人の家に上がり込んだり、ピカピカに床が磨き上げられた豪邸なのに、勝手に入り込んでも誰一人として出会わないなど、表現としてどう考えてもおかしいところが何度も出て来る。
結局、最後まで読み通せなかった。
イラスト担当が、深崎暮人さんなので、めちゃめちゃいいんだけれど、イラスト集として見るには、挿絵が少なすぎる。残念。
