聴猫 芝居/電撃文庫
嘘をつく動物は人間だけである。
そんな言葉がただの戯言だと、多くの人は知っていることだろう。
という書き出しで始まるこの作品、すでにこの時点で突っ込みだらけでげんなりしてしまった。さらに、その“嘘“だというのが擬態のことや死んだふりのことだと言われてしまうと違和感しか感じない。
上記の言葉がすぐ後の段で、高校生主人公の書いているレポートの一節だと知れるので、わざとなのかとも思ったのだが、気取った表現をしようとして変なことになっている箇所が散見されることから、作者は全く気づいてないと思われる。
たとえばムラサキカガミという都市伝説に出くわすシーンで、「まさか水銀でも漏れだしたのかと鏡に視線を向け」などという文章を見たときは、思わず失笑してしまった。水銀漏れを心配しなければならない鏡って…。
そんなことで30ページほどで急速に読む気をなくしてしまって、結末を知るための斜め読みもせずに、そのままページを閉じてしまった。
多分もうこの作者の本はよっぽどのことがなければ買わないだろう。
買った本はたとえつまらなくても最後まで読むというポリシーの人もいるかと思うが、「生きている間に読める本は限られているから、つまらない本を無理して読まない」という知人の言葉に出会ってからは、つまらないと感じたらさっさと見切りをつけることにしている。
また、ライトノベルを読み始めた当初は、あらすじだけを購入基準にしていたが、つまらない作品に出くわした時、改めて作者を確認してみたら、前の作品もつまらなくて途中で投げ捨てていた、というケースが何度もあったので、その後は作者買い、ならぬ、作者避けをするようにしている。
