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2012/07/01

楽聖少女 感想

杉井光/電撃文庫

日本人高校生がそのままの姿で”ゲーテ”と認識されているという設定や、舞台である19世紀のヨーロッパもそのままではなく、なかなか不思議な感覚の小説だった。

イラストは「神様のメモ帳」に引き続き、岸田メルが担当。メフィストフェレスの上品なエロスがにじみ出るイラストは至高。
しかも主人公の両親は父が音楽プロデューサーで音楽評論もやっている。母は有名なピアニストで祖母がハンガリー人とくれば前シリーズの「さよならピアノソナタ」のあの二人を思い浮かべずにはいられない。まあ、設定だけで登場したりはしないだろうけど、杉井光の作品の中から一作を上げるとすると「さよならピアノソナタ」を上げるくらい好きなシリーズだったので、encore peaceのその後が伝え知ることができて、なんだか嬉しい。
「さよならピアノソナタ」でも感じたが杉井光の音楽を文字にする表現力を本作でもタップリと楽しめる。

ただ、ハイドンのキャラ付け、絶対その後かんで考えついただろ、と突っ込まざるをえない。出てくるたびに吹いてしまう。