『廃村少女』応援中!

2012/06/29

しゅらばら! 4 感想

岸杯也/MF文庫J

前の巻ではガチレズ後輩がウザかったが、今度はお姉ちゃん大好き妹がひたすらにウザかった。本書の内容の1/3は、この妹がヒロインとの関係を問い詰め、それの対応に四苦八苦するというもの。
修羅場といえば修羅場なんだが、この妹が人の話を聞かない、自分の価値観を人に押し付けるキャラクターなので、読んでいて苦痛。作者が残念系のドジっ子で可愛らしく描こうとしているのが透けて見えるが、読者としてはキチガイにしか見えない。散々迷惑をかけておきながら、主人公も姉にあたるヒロインも何ら叱責もせずにスルーしてしまうところが余計に苛立たしい。

3重のニセ彼氏役という状況だけで、話を転がしていくには作者の力量が足りてないのではないかと思えてくる。
次の5巻も買ってしまっているので、読みはするが、次巻もこんな調子だったら、切らざるをえない。挽回してくれることを期待する。

2012/06/27

天使の3P!  感想

蒼山サグ/電撃文庫

「ロウきゅーぶ!」と平行しての新シリーズ。今度はトリオ編成の女子小学生ロックバンドと高校生ボーカロイドPとの物語。
ヒロインはロックバンドの3人になる訳だが、注目したいのはお兄ちゃんが好き過ぎて、無理やり一緒にお風呂に入ることを日課にしてしまうツンデレ実妹小学生。
あとこの作品でもあの名言、「小学生は最高だぜ」が読めるとは思わなかった。
いろいろ狙っているのが窺えるが、手堅く面白い作品に仕上がっている。

しゅらばら! 3 感想

岸杯也/MF文庫J

そのぞれ3人の女の子にニセ彼氏になってくれるようにお願いされてしまった主人公の物語、3巻目。

3人全員が同じ人物にニセ彼氏をお願いしていることが発覚し、それぞれが牽制し合う修羅場なシーンがいい。
ただヒロインの一人、暴力系幼馴染がニセ彼氏を依頼する原因となったガチレズ後輩がウザい。たとえ動機付けのために必要なキャラとはいえ、あかの他人をこき下ろして平気な、人の話を聞かない人物は読んでいて苦痛。またそんな人物と普通に付き合えるヒロインもどうかしていると感じざるを得ない。まあ、作者にとってはテンプレで動かせて楽なんだろうけど。
とはいえその部分以外は、ヒロインもかわいく楽しめた。

2012/06/23

ミカヅチ4 感想

榊一郎/MF文庫J

1巻目のテンプレ感満載という印象のあらすじで、購入を躊躇したのだが、読んでみるとさすがにベテラン、単なるテンプレでは済まない面白さのこのシリーズ。
しかも今巻では、ついに主人公の属する組織が敵によってほぼ壊滅してしまう。前シリーズ「イコノクラスト!」前半の鬱展開を彷彿とさせて、続刊が楽しみ。

よめせん!4 感想

マサト真希/電撃文庫

嫁を千人見つけるから「よめせん」の4巻。
ケモナーにとってはどストライクなねこがみさまのほか、人外ヒロインが多いのだけれど、今回初登場の付喪神の筐さんが、なんだかキュート。
中でも特筆したいのは、成績優秀でエキセントリックな部活の先輩キャラ、旭丘涼子。
こういう属性のついた登場人物だと、ストーリーを展開させるための狂言回し的な役割を持たされて、得てして非常にウザいキャラになりがち。
しかし、この作品では先輩の傍若無人さがありながらも、表現が過剰にならずにバランスがとれていて、珍しく好感の持てるキャラクターになっている。

このシリーズは好調のようなので、このまま最後まで続いて欲しいのと、ストーリー半ばのままになっている前シリーズの「獅子の玉座」もぜひ続刊が出て欲しいところ。

2012/06/21

剣神の継承者 感想

鏡遊/MF文庫J

ハーレム展開スキーな私としては、前シリーズの「神なる姫のイノセンス」は、イラストも含めて大好きなシリーズで、あっさり5巻で終わってしまって残念だった。

本作も、イラストにみけおうさんを迎えての新シリーズということで、非常な期待をして読み始めたのだが、なぜか今ひとつ乗り切れない。
世界観やキャラ造形など、しっかりとした描写が行われており、小説的にもラノベ的にも文句なしの内容。
しかしなぜか主人公の言動にあまり好感が持てなかった。駄目だしできるほど明瞭な欠点があるでもなく、なぜ自分が好感をもって本作を読み進められないのか、不思議に感じるほど。

結局、流し読みで最期まで読んでみたが、評価が覆ることもなく、全くもって感想に困る作品だった。
個々の設定が、あざとく狙いすぎているということなのかもしれない。

2012/06/20

アリス×アカデミィ -彼女のついたウソ- 感想

関 涼子/GA文庫

もう一冊の「ありす×ユニバース」との同時刊行でパラレルで物語が進むらしいのだが、残念ながら途中で挫折。

「ユニバース」のほうがありす視点で、「アカデミィ」のほうが男主人公の視点らしいので、とりあえず「アカデミィ」から読み始めたが、なんともヒロインのアリスが可愛くない。と言うよりはむしろウザキャラでイライラする。人の話は聞かないし、竹刀で人をぶん殴っても謝罪もしないキャラでは読んでいて苦痛でしかない。

逆に男主人公があとがきでは”あんまりいい人ではない”などと評していたが、いやいや、めちゃくちゃいい人じゃん。
竹刀でぶん殴られて、メガネを壊されても、激怒もせず、注意だけで済ませてしまうなんて、どれだけ人間ができているのかと。しかも「顔面偏差値は並」と自己評価しているにもかかわらず、いくら元女子高で男子が少ないからって、「王子」とか「お兄さま」などと持て囃されるなんてありえない。
女性作家の描く男キャラはおしなべて家事でもなんでもできて、度量が広く、完璧で綺麗すぎるきらいがあるが、このケースはちょっとついていけない。

他にも親友というだけで、ずかずかと他人の家に上がり込んだり、ピカピカに床が磨き上げられた豪邸なのに、勝手に入り込んでも誰一人として出会わないなど、表現としてどう考えてもおかしいところが何度も出て来る。

結局、最後まで読み通せなかった。

イラスト担当が、深崎暮人さんなので、めちゃめちゃいいんだけれど、イラスト集として見るには、挿絵が少なすぎる。残念。

ひきこもりの彼女は神なのです。2 感想

すえばしけん/HJ文庫

スクロリの愛称で呼ばれることもある「スクランブル・ウィザード」完結後の新シリーズ2巻目。
神様たちが集う学生寮に住むことになった半天使の主人公のドタバタ活劇。
作家買い枠入り決定の安定した面白さ。ひきこもりの神様が可愛い。
表紙イラストはいまいち。中の扉イラストをカバーにしたほうが、特定の属性持ちの人達に大受けだったはず。

ロリコンじゃありませんょ。ケモナーです。( ー`дー´)キリッ

2012/06/19

0能者ミナト〈3〉 感想

葉山透/メディアワークス文庫

本作の作者、葉山透も基本的には作者買い枠の一人。ただし、女性向けレーベルものを除く。
霊能力などの特別の能力を持たない主人公なので、怪異現象を現代科学視点でバッサリ否定したりして、解決していくのかとおもいきや、怪異は怪異で認め、サブキャラの霊能力を利用しながらも、理知的な視点で事件を解決するという、新味のある伝奇小説だった。
キャラ造形や配置が巧妙で、安定した面白さ。
巫女スキーなので特にヒロインの沙耶が可愛いです。
ただ、kyoさんの挿絵は男性キャラは良い感じなのだが、女性キャラがなんだか野暮ったくて、可愛くないの残念なところ。

江姫ー乱国の華ー 下 将軍の御台所 感想

マサト真希/メディアワークス文庫

マサト真希はいまだデビュー作の「スカイワード」の続刊が出ないかと、心待ちにしている程好きな作家で、既刊はすべてハズレ無しの安心の作家買い枠の一人。
本作は今までの作風とガラっと変わって時代小説。しかし、なにぶん歴史には疎いので、どこまでが史実に沿ったもので、どこからが作者がふくらませた部分なのか判らないことと、歴史物では当然、登場人物の先行きは決まってしまっているので、読んでいて今ひとつ乗り切れない。
決して面白くないことはないが、結局、フィクション比率の低い時代小説は、自分にはあまり楽しめないということがわかった作品だった。

2012/06/15

彼女に耳としっぽがついてる理由を説明できない。 3 感想

三上康明/MF文庫J

ケモナー・ヒロイン率が高くて素晴らしい。

同じ作者の「クラウン・フリント」(ガガガ文庫)の雰囲気がすきで、応援したい作家さんの一人。ただ、その次のシリーズ「えくそしすた!」(ガガガ文庫)はあらすじの時点で回避してしまった。

本作品では、作品タイトルからして萌え寄せの”MF文庫ナイズ”されつつも、薄っぺらくならずにラブコメしてくれて楽しい。
あ~、もふもふしたい。

2012/06/14

僕の妹は漢字が読める3 感想

かじいたかし/HJ文庫

23世紀正統派文学の卓越した言語センスと、絶妙な作品タイトルが話題になった「僕の妹は漢字が読める」の3巻目。

冒頭に出てくる『にくたいにかきっこ』や、『いもうとの おもらしふろみずは のみものです』のインパクトはすごい。

けれどけっして、萌えネタを無節操に放り込んでいるわけではなく、そういった23世紀萌え日本の描写として一貫しているところが、作品カラーを決定づけ、大きな魅力となっているように思う。

1巻だけのネタで押し切る作風かとおもいきや、割としっかりとしたストーリーテーリングで安定した面白さでした。

あなたの街の都市伝鬼! 感想

聴猫 芝居/電撃文庫

嘘をつく動物は人間だけである。
そんな言葉がただの戯言だと、多くの人は知っていることだろう。

という書き出しで始まるこの作品、すでにこの時点で突っ込みだらけでげんなりしてしまった。さらに、その“嘘“だというのが擬態のことや死んだふりのことだと言われてしまうと違和感しか感じない。

上記の言葉がすぐ後の段で、高校生主人公の書いているレポートの一節だと知れるので、わざとなのかとも思ったのだが、気取った表現をしようとして変なことになっている箇所が散見されることから、作者は全く気づいてないと思われる。
たとえばムラサキカガミという都市伝説に出くわすシーンで、「まさか水銀でも漏れだしたのかと鏡に視線を向け」などという文章を見たときは、思わず失笑してしまった。水銀漏れを心配しなければならない鏡って…。

そんなことで30ページほどで急速に読む気をなくしてしまって、結末を知るための斜め読みもせずに、そのままページを閉じてしまった。
多分もうこの作者の本はよっぽどのことがなければ買わないだろう。

買った本はたとえつまらなくても最後まで読むというポリシーの人もいるかと思うが、「生きている間に読める本は限られているから、つまらない本を無理して読まない」という知人の言葉に出会ってからは、つまらないと感じたらさっさと見切りをつけることにしている。
また、ライトノベルを読み始めた当初は、あらすじだけを購入基準にしていたが、つまらない作品に出くわした時、改めて作者を確認してみたら、前の作品もつまらなくて途中で投げ捨てていた、というケースが何度もあったので、その後は作者買い、ならぬ、作者避けをするようにしている。

2012/06/12

森の魔獣に花束を 感想

小木 君人/ガガガ文庫

デビュー作の「その日彼は死なずにすむか?」は、今でもたまにお気に入りのシーンを拾い読みするくらいに好きな作品だったけれど、その次に出た「夜が来るまで待って」はいわゆるバトル物で、悪くはないけどもメインヒロインがあまりかわいく感じられなくて、今ひとつという印象だった。

しかし今度の新刊はヒロインが可愛い、、、魔獣だけど。
触手がいっぱいあって、人間とか動物とかバリバリ食べちゃうけど。

これに尽きる。

本作が面白かったので作家買いリストに入れることを決定した。
ただ一抹の不安があるのは、前作・今作ともに発想の元ネタがゲームキャラなところ。
とはいえ、次の作品を楽しみに待ちたい。

2012/06/11

あやかしマニアックス! 感想

夏希のたね/GA文庫

都市伝説をモチーフにメリ-さんが出てくるライトノベルと言えば、MF文庫の「101番目の百物語」が思い浮かぶが、そっちよりもコメディ寄りな感じ。
ただ、主人公の特徴とされているノリツッコミとかは、昨今のライトノベルでどこかで見かけたようなテンプレばかりでちょっとつらい。世界観も妖怪やら都市伝説やらが、普通に存在しすぎで、ツメが甘いように思う。
とはいえ、SD文庫の「覇道鋼鉄テッカイオー」思わせる主人公設定と、すきすき度マックスの謎の転校生美少女・亜璃紗がかわいすぎる。


2012/06/09

俺のリアルとネトゲがラブコメに侵蝕され始めてヤバイ 感想

藤谷ある/HJ文庫

前前作の「ルゥとよゐこの悪党稼業」は2巻くらいで切ってしまっていたので、購入に少し迷ったが、これは正統派ハーレム展開で面白かった。
主人公に都合が良すぎる展開なので、次巻以降でそのへんのフォローがるのだろうか。

覚えてないけど、キミが好き 感想

比嘉智康/一迅社文庫

MF文庫での前作「泳ぎません。」では、「生徒会」や「はがない」みたいなのを書いてくれとMF文庫の担当編集から無理強いされたのではないかと邪推してしまうほど、あまりにつまらなくて途中で読むのを投げ捨ててしまった。
とはいえ「ロードグラス」や「ギャルゴ」はとても好きな作品だったので、未だ作者買い枠。
新作は河岸を変えて一迅社文庫から出版。
ちょっと媚売り過ぎかなと思うほど、甘々なラブコメなんだけど、単なるラブコメで終わらない仕掛けがあってやっぱり面白い。
しかし、この作品でもドロドロ展開になっていくのかなと、ちょっと期待。

2012/06/07

秋葉原散策

今日は、秋葉原のakiba:F献血ルームにて献血。
展示はご当地アイドルらしくて興味を持てず。今回はカロリーメイトと除菌ジェル、ボールペンをもらった。

そのあとはゲーマーズでMF文庫を2冊購入して、サイン会応募用紙2枚をゲット。
エロゲ「恋色マリアージュ」の早期予約キャンペーンが終了していることを確認。予約入れ損ねて(´・ω・`)ガッカリ…

しかし特典の複製色紙が1500円くらいでヤフオクに流れているのを見ると、また予約だけで引き取りに来ないケースが大量に発生するのではないだろうか。
早期予約で複製色紙をプレゼントというのは、確かに予約のモチベーションは向上するが、予約オンリーが出てくるのと、ショップ特典や体験版をプレイしてから購入を決めたいという層のモチベーションは逆に下がってしまいそう。あまり筋の良くない商法のような気がする。

とある飛空士への夜想曲 下 感想

犬村 小六/ガガガ文庫

追憶、恋歌に続く3シリーズ目も終巻。
同文庫の、あの虚淵さんの「アイゼンフリューゲル」も同様の戦闘機乗りの物語だったが、終わり方も同様にビターな感じ。撃墜王に戦後はあまり似合わないということか。
ややもすれば綺麗すぎるとも言えそうな結末だが、とても面白かった。
ただ、「追憶」がNTR的な終わり方で、もにゃっていた私としては、救済的なその後が読めるかと期待していたが、その部分は全くスルーされていて、今後のシリーズに期待したい。

2012/06/03

機巧少女は傷つかない7 感想

海冬レイジ/MF文庫

安定の面白さ。
いやぁ、夜々は可愛いねぇ。
あと、るろおさんのあとがきの火垂もなんかかわいい。

機巧少女は傷つかない 7 (MF文庫J)