『廃村少女』応援中!

2012/09/29

俺ンタル! 感想

水内あかり/一迅社文庫

まさに語源通りの意味のやおい(やまなし、おちなし、意味なし)小説。
なんか女装して女子高に通うことになりました。さらに、放課後は男に戻って「レンタル男子」をやることになりました。というネタをそのまんまそれだけをさらっと流して書いてみた感じ。物語的な膨らみも山場も全くない。

女装時の恥ずかしいような、嬉しいような戸惑いの描写は全くなく。女子高に通うことへの違和感もなく、女装ストーリー最大の難関の水泳授業のエピソードもアソコが脹らんでたり、ココが脹らんでなかったりということをまったく問題にしないで、ただ単に「女の子がいきなり教室で脱ぎたした~」ことしか描写がない。
結局は女性作者の上っ面の想像でしか物語が作り上げられていない。
唯一面白かったのは、作内の幾つかのエピソードが実際に作者が女子高で遭遇したことだと告白しているあとがきだけ。

こんな作品を出版してしまう編集者は頭おかしいとしか思えない。
いい仕事しているイラストの人がかわいそう。

2012/09/28

寄生彼女サナ2 感想

砂義出雲/ガガガ文庫

寄生虫まで萌えキャラ化するとは、とどまるところを知らないな~、……と楽しく読むことができたのも前半まで。
後半の歴史書のパロディ展開になると、もうね、作者はノリノリで書いていて、ドヤ顔で面白いだろーと言っているのが目に浮かぶようだが、残念ながら全くもってつまらない。くだらなさすぎて、興味が続かなかった。
しかもクライマックスで、ゲストヒロインの問題を主人公がかっこよく「俺が何とかする」などと啖呵を切ったかと思ったら、無一文で旅にほっぽり出して問題解決って、例えヒロインの希望だとしてもどうかしていると言わざるをえない。サバイバル技術が必要だからお供をつけるとか、おいおい、それまんまホームレスじゃん。主人公が無責任すぎる。

2012/09/26

妹は僕に手を出すなっ! 感想

木緒なち/GA文庫

ねこねこソフトの「Scarlett」のライターの1人とのことで、期待したのだが、残念な出来と言わざるをえない。
こんなのが萌えるんだろう、ってな感じでこれでもかとシチュエーションが詰め込まれて、お腹いっぱい。しかも主人公が一方的に迷惑を受けるばっかりで、うんざり。押しかけてきた妹の理由づけも最後のほうで取ってつけたような、ありきたりなもので肩透かし。

2012/09/24

僕の可愛い国家令嬢 感想

鏡遊/富士見ファンタジア文庫

MJ文庫Jの「剣神の継承者」はちょっと自分には合わなかったけれど、こっちは面白かった。
戦闘時のきりりとした高飛車な人格と普段のひきこもり系残念お嬢様の2面性を持たせることで、謎を持たせつつ、物語に起伏をつけることに成功しているように思う。さらに、おバカ系のユニ子やお約束の脱いだらすごいんですの男装執事もなかなかに萌える。
ただ、主人公の惚れている設定の素子はあまり魅力を感じなかったが。
あちこち伏線を張りつつ終わったので、続刊も期待したい。

2012/09/23

おまえをオタクにしてやるから、俺をリア充にしてくれ!3 感想

村上凛/富士見ファンタジア文庫

最初のデートイベントで主人公がテンパりすぎて、失敗ばかりやらかすところでややうんざりしてしまったが、その後のエピソードで上手にリカバーしてくれた。コミケのシーンなど、やや、都合がよすぎる部分も散見されるが、ヒロインがカワイイのでOK。あなぽんさんの挿絵と相まっていい雰囲気。
伏線っぽい描写もあるが、上手く回収されることを期待。

2012/09/21

神様のメモ帳8 感想

杉井光/電撃文庫

あとがきにあるように、当初は3編ほどの短篇集の予定だったらしいが、それぞれを上手くつないで、今までのエピソードを絡めて長編に仕立て上げた感じ。
しかも第1巻のエンジェルフィクス事件の完結編っぽくもあり、なんだかシリーズ最終巻の雰囲気でもあるのだが、続刊はあるのだろうか。
とはいえアリスのデレっぷりや、最後のシーンの綺麗さなど、さすが杉井光という感じの読後感。

2012/09/19

いもうとがかり2 感想

月見草平/MJ文庫J

タイトルだけをみて、「あぁ、最近乱発気味のいもうとものかぁ」と思われがちだが、実は違う。
主人公の妹ではなく、憧れのクラスメートの妹という意味。
しかしこの妹の”木星人”っぷりがカワイイ。
さらにこの間からもう一人の”木星人”もまた可愛くて、次巻でもぜひ登場して欲しい。

よめせんっ!5 感想

マサト真希/電撃文庫

嫁、1000人計画発動中のこのシリーズ、この間は水着回。ヒロイン勢は変わらずカワイイし、主人公にも好感が持てる。
ただ、さすがにこんだけヒロインが増えてくると、登場頻度や描き分けが難しくなってきているかも。
そういう理由なのかは分からないが、この巻で登場した新しい嫁候補もそのまま同居するのかと思ったら、まさかのハムスター化。
まぁ、あの部屋にこれ以上同居人を増やすのは難しいだろうけど、ちょっと残念。
ぜひ、また人間形態で再登場希望。

2012/09/17

彼女に耳としっぽがついている理由を説明できない。4 感想

三上泰明/MJ文庫J

前巻に続き、良い感じで面白く読んでいたら、最後の最後になって今までの伏線に取って付けたようなオチを付けて終わってしまった。
いかにもな、典型的な打ち切りエンド。
う~ん、ヒロインとかイラストも含めてカワイイし、面白いと思うんだけどなぁ。

2012/09/14

僕の妹は漢字が読める4 感想

かいじたかし/HJ文庫

初っ端から飛ばしまくり。自由奔放な文体は最早、唯一無二といってもいい。
ユズやアマネコも可愛いが、最後にクロハが全部持っていった感じ。
漢字の読める黒髪美少女義妹、最高です。

2012/09/13

機巧少女は傷つかない8 感想

海冬レイジ/MJ文庫J

この巻のメインヒロインの日輪が健気で可愛いし、夜々もヤンデレ可愛い。ただ夜々は半ばネタ要員と化しているかも。まぁそこも可愛いんだけど。
学内バトルの夜会もこの巻に来て、団体戦の様相を呈してきて新たな展開を見せようとしてきているのだが、最後のほうでシャルに関して思わせぶりな描写が度々出てきて、なんとなく先行きに不安が……。

2012/09/11

あるいは現在進行形の黒歴史7 感想

あわむら赤光/GA文庫

思えば5巻の短篇集の時から予兆はあった。ただひたすら主人公がひどい目に合うばかりのストーリー建てにうんざりして、途中で投げ出してしまった。
まぁ短篇集だったからということで、6巻を読んでみたら、変わらず面白かったので安心していたら、この7巻の出来のあまりの酷さに途中で投げ出してしまった。
巻の途中で各ヒロインの個別エピソードになるのだが、これがもう手垢のつきまくった展開。ストーリーテーリングのネタ切れなのか、連作っぽい構成が下手くそなのか、陳腐さが鼻にかかって苦痛のあまり挫折。

refeiaさんのイラストが好きなだけに残念すぎる。

2012/09/10

変態王子と笑わない猫。5 感想

さがら総/MJ文庫J

この間はいいわゆる過去編。カントクの挿絵と相まって、月子ちゃんが可愛くて、もうたまりません。
作品タイトルから考えれば当然、月子ちゃんがメインヒロインな訳だけれども、個人的には小豆梓がお気に入り。がしかし冒頭にちょろっと出てきて、それで出番は終わり。余りにもな扱いで悲しすぎる。
願わくは、メインヒロイン以外のヒロインたちにも救いのある終わり方をして欲しい。

2012/09/07

織田信奈の野望8 感想

春日みかげ/GA文庫

半兵衛ちゃんと官兵衛ちゃんがメインなんだけど、最初の方にはまだイチャラブ要素があるが、後半は怒涛の四面楚歌状態。
窮状極まって、良晴が腹をくくってさてこれから挽回だ、というところで以下次巻。
早く次の9巻を読まなければ。

2012/09/04

この中に1人妹がいる!6 感想

田口一/MF文庫J

なんか急に心乃枝がメインヒロインみたいになんてるんだけど、あれ? 心乃枝もまだ僅かながら妹疑惑があるってなってなかったっけ? あと熊五郎の葬式の時に現れた妹って判明していたっけ? 雅が妹で確定? などなど、ストーリーのまとめに入っているのだろうけど、なんだか主人公の心情が急展開すぎて疑問符ばかり。
いきなり心乃枝への思いが最優先になってしまって、告白するとか、主人公はもっと慎重な性格だったと思っていたので、最初夢オチか何かかと思った。
柚璃奈関係のエピソードは面白かったし、あとがきによると次巻で”いよいよ佳境”ということで、最後まで付き合うつもりではいるが、急な心乃枝押しとかが何かしらの伏線であることを祈るばかり。そうでないと納得行かない。

魔法戦争II 感想

スズキヒサシ/MF文庫J

電撃文庫から出ている「タザリア王国物語」は未だ続刊を待っているし、同じMF文庫Jの「炎のシグナティス」(残念ながら打ち切りみたいだけど)も大好きで、このシリーズの1巻目も安心の面白さだった。しかし2巻目では、主人公がどうも好きになれなくて、どうにか最後まで読み終えたところで放り投げた。

改めて全体を俯瞰してみてみれば、いわゆる主人公的な言動をとっているだけなんだけれど、それがどうしても鼻について仕方がない。
始終、物語のきっかけとなったヒロイン相羽六のことを気にかけ、始終「六が、六が」と考えていて気持ち悪い。
更に受け入れがたいのは、兄を探して失踪した六を確かな確証もなく、戦争エリアまっただ中に突っ込んで、ほかの迷惑も顧みず、見つけるまで探すと言い張るとか、他人の意見を全く聞き入れないところとか、もう全く主人公の言動が受け入れがたい。

もうこのシリーズは買うことはないが、今後、この作家のほかの作品もちょっと買うかどうかわからない。