海冬レイジ/ファミ通文庫
「生徒会の一存」や「僕は友達が少ない」の設定・文体でサイコ・ホラーをやってみた。そんな内容。
サイコなヒロインはこの作者らしくていいのだが、いかんせん、ネタ・オンリーの会話文でストーリーを進めていく小説手法は、どうしても受け付けない。
MF文庫Jの「機巧少女は傷つかない」や富士見ファンタジア文庫の「幻想譚グリモアリス」など好きな作家ではあるし、小説の狙い自体は面白いと思うんだが、やっぱりこの手の日常系ライトノベル文体は読めない。
2012/10/07
電撃文庫 秋の祭典2012
毎年参加している電撃文庫の秋の祭典、今年も行って来ました。
今回も欲しいものは公式海賊本くらいだったので、朝はゆっくり出発。公式海賊本は物販の支店のほうなので会場はベルサールに直行して、着いたのは9時30分くらい。
朝の天気予報では雨のち晴れで最高気温が25℃となっていたので、半袖Tシャツに傘を持たずに出てきたのだが、この時点では小雨がぱらつく程度。しかし開場した10時くらいから、時折雨が激しくなったりして、入場できるまでに本降りになったらヤバイな、と思っていたが、結局あれ以上ひどくならなくてよかった。
公式海賊本が買えたのは並び始めてから3時間後の12時30分くらい。人が多すぎるのだろうけど、もうちょっと何とかならないものか。
内容は公式海賊本と言いつつ、昨年までのものと違い短編小説などは載っていなくて、イラストオンリーの以前出たパンチランキングみたいな感じ。しかも載っているのは正直微妙な感じのイラストレータが多いので、ちょっとがっかり。
昼時なので予め目星をつけていた「ごはん処あだち」へ。
正直、量が多いだけ。店主のおじさんがしきりに唐揚げが上手いと評判だと言っていたが、大ぶりで中がパサパサの上、下味がついてない。ほかのおかずも不味くはないが、特段美味しくもない。無理矢理な盛り付けで下の方にある中華春雨が見た目が残念なコトになっているし、別皿の豆腐サラダも見た目が良くなかった。
盛りの良すぎるご飯も、コシヒカリだと書いてあったが、パサつき気味でドラッグストアで売っている一番安いコメと大差ない味だった。
立地とボリューム、安さだけで生き残ってしまっただけの食堂のようだ。
午後は、スタンプラリーを行いつつ、ベルサール2Fの展示を見て周り、また1Fに戻って今度は電撃文庫おたからくじへ。ここでも90分待ちで3等のクリアシールをゲット。1等はあたる気がしないが、なんだかんだで毎年クリアシールを手に入れているのでまぁいいか。
UDXの物販本店に移動。午後になっているんで列はだいぶ解消されているだろうかと思ったが、これが結構並んでいる。結局ここでも2時間くらい待つことに。目的の電撃スマイル文庫「つなげよう! 希望の絆!!」のみ購入。確か去年の秋の祭典2011では同じチャリティー品のメモパッドはあったが、こちらはまだ売ってなくて未入手だったため。電撃文庫かるたは迷ったが結局スルーすることに。
列最後尾にあった物販案内の看板に発売中止の文字が。何かとよく見るとロングタペストリーのうち『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『ゴールデンタイム』が発売中止シールが貼られている。うーん、何があったんだろうか。
これでひと通り回ったので帰ることに。
参加する人が多いので並ぶのは仕方ないかもしれないが、もうちょっと欲しくなるものがあればなぁ。
サイン会もステージもひと通り応募したが全部ハズレ。以前の当選者をリストしておいて除外しているんだろうか。とにかくそういったイベントに参加できないと今ひとつお祭り感がなくて寂しい感じ。
今回も欲しいものは公式海賊本くらいだったので、朝はゆっくり出発。公式海賊本は物販の支店のほうなので会場はベルサールに直行して、着いたのは9時30分くらい。
朝の天気予報では雨のち晴れで最高気温が25℃となっていたので、半袖Tシャツに傘を持たずに出てきたのだが、この時点では小雨がぱらつく程度。しかし開場した10時くらいから、時折雨が激しくなったりして、入場できるまでに本降りになったらヤバイな、と思っていたが、結局あれ以上ひどくならなくてよかった。
公式海賊本が買えたのは並び始めてから3時間後の12時30分くらい。人が多すぎるのだろうけど、もうちょっと何とかならないものか。
内容は公式海賊本と言いつつ、昨年までのものと違い短編小説などは載っていなくて、イラストオンリーの以前出たパンチランキングみたいな感じ。しかも載っているのは正直微妙な感じのイラストレータが多いので、ちょっとがっかり。
昼時なので予め目星をつけていた「ごはん処あだち」へ。
正直、量が多いだけ。店主のおじさんがしきりに唐揚げが上手いと評判だと言っていたが、大ぶりで中がパサパサの上、下味がついてない。ほかのおかずも不味くはないが、特段美味しくもない。無理矢理な盛り付けで下の方にある中華春雨が見た目が残念なコトになっているし、別皿の豆腐サラダも見た目が良くなかった。
盛りの良すぎるご飯も、コシヒカリだと書いてあったが、パサつき気味でドラッグストアで売っている一番安いコメと大差ない味だった。
立地とボリューム、安さだけで生き残ってしまっただけの食堂のようだ。
午後は、スタンプラリーを行いつつ、ベルサール2Fの展示を見て周り、また1Fに戻って今度は電撃文庫おたからくじへ。ここでも90分待ちで3等のクリアシールをゲット。1等はあたる気がしないが、なんだかんだで毎年クリアシールを手に入れているのでまぁいいか。
UDXの物販本店に移動。午後になっているんで列はだいぶ解消されているだろうかと思ったが、これが結構並んでいる。結局ここでも2時間くらい待つことに。目的の電撃スマイル文庫「つなげよう! 希望の絆!!」のみ購入。確か去年の秋の祭典2011では同じチャリティー品のメモパッドはあったが、こちらはまだ売ってなくて未入手だったため。電撃文庫かるたは迷ったが結局スルーすることに。
列最後尾にあった物販案内の看板に発売中止の文字が。何かとよく見るとロングタペストリーのうち『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『ゴールデンタイム』が発売中止シールが貼られている。うーん、何があったんだろうか。
これでひと通り回ったので帰ることに。
参加する人が多いので並ぶのは仕方ないかもしれないが、もうちょっと欲しくなるものがあればなぁ。
サイン会もステージもひと通り応募したが全部ハズレ。以前の当選者をリストしておいて除外しているんだろうか。とにかくそういったイベントに参加できないと今ひとつお祭り感がなくて寂しい感じ。
テンプテーション・クラウン4 感想
雪野静/スーパーダッシュ文庫
主人公が「王冠」能力者を魅了する能力を無くすところから、いきなり始まったので、読む巻を飛ばしたのかと思ってしまったが、あとがきを読むと次の巻で最終巻とのことなので、やや端折り気味にしたのかもしれない。
その手放した能力をほかの人間が得ることによって起こるエピソードはNTR感が刺激されて、ヒヤヒヤしながら、最後には次の巻へと続くラスボス登場と、ジュブナイル・ライトノベルの正統派展開で面白い。
主人公が「王冠」能力者を魅了する能力を無くすところから、いきなり始まったので、読む巻を飛ばしたのかと思ってしまったが、あとがきを読むと次の巻で最終巻とのことなので、やや端折り気味にしたのかもしれない。
その手放した能力をほかの人間が得ることによって起こるエピソードはNTR感が刺激されて、ヒヤヒヤしながら、最後には次の巻へと続くラスボス登場と、ジュブナイル・ライトノベルの正統派展開で面白い。
2012/10/05
しゅらばら!5 感想
岸杯也/MJ文庫J
前の4巻でかなり読む気をなくした本作だったが、やっぱり途中で投げることになってしまった。
大体、幼馴染の鷹奈のキャラ付けも暴力女キャラのテンプレ過ぎてうんざりしているところに、岩壁に素手で殴りつけて洞穴作るとか、ギャグマンガ過ぎて、いくらほかのシーンでしおらしく描写しても、もう勘弁って感じしかしない。
前の4巻でかなり読む気をなくした本作だったが、やっぱり途中で投げることになってしまった。
大体、幼馴染の鷹奈のキャラ付けも暴力女キャラのテンプレ過ぎてうんざりしているところに、岩壁に素手で殴りつけて洞穴作るとか、ギャグマンガ過ぎて、いくらほかのシーンでしおらしく描写しても、もう勘弁って感じしかしない。
2012/10/04
ロウきゅーぶ!10 感想
蒼山サグ/電撃文庫
なんかライトノベル作家は押しなべて短編が下手くそな気がする。
この巻は短篇集なんだけど、過剰なキャラ付け設定で、本編では問題のなかったキャラが嫌なキャラになってしまうケースが多すぎる。
過剰さを付け加えることで、ストーリーが作りやすくなるんだろうけど、読者としてはうんざり。
御庄寺の百合属性とか、話を作るためだけに嘘つきにされてしまった柿園とか、過剰完璧主義者にされてしまった久井奈さんとか、本編が面白いだけにこの単編集は残念すぎる。
なんかライトノベル作家は押しなべて短編が下手くそな気がする。
この巻は短篇集なんだけど、過剰なキャラ付け設定で、本編では問題のなかったキャラが嫌なキャラになってしまうケースが多すぎる。
過剰さを付け加えることで、ストーリーが作りやすくなるんだろうけど、読者としてはうんざり。
御庄寺の百合属性とか、話を作るためだけに嘘つきにされてしまった柿園とか、過剰完璧主義者にされてしまった久井奈さんとか、本編が面白いだけにこの単編集は残念すぎる。
2012/10/03
女子高生店長のコンビニは楽しくない 感想
明坂つづり/ガガガ文庫
悪くない、悪くないんだが、ラブ成分が足りなさすぎる。
あと、コンビニとしてはバイト人数少ないのでは。24時間営業でなく午前7時から午後11時なのだとしても、全部で4人で、うち2人が高校生では回らないんじゃないかなぁ。なかでも立ってるだけで何もしない「がっちゃん」というキャラは、行き過ぎたキャラ付けとしか言いようがない。バイトを舐めすぎてて、出てくると気分悪くなる。
2巻は買わないな。
悪くない、悪くないんだが、ラブ成分が足りなさすぎる。
あと、コンビニとしてはバイト人数少ないのでは。24時間営業でなく午前7時から午後11時なのだとしても、全部で4人で、うち2人が高校生では回らないんじゃないかなぁ。なかでも立ってるだけで何もしない「がっちゃん」というキャラは、行き過ぎたキャラ付けとしか言いようがない。バイトを舐めすぎてて、出てくると気分悪くなる。
2巻は買わないな。
2012/10/02
期間限定いもうと。1 感想
長岡マキ子/富士見ファンタジア文庫
ここ最近、地雷作品率が多くかったのだが、一服の清涼剤的に楽しめた作品だった。
ありきたりな設定の中に少し意外性のある要素をうまく取り入れていて、ヒロインを個性的でありながらも、かわいく描き出せている。
ツンデレ妹の表現のさじ加減も絶妙だし、ヒロインの許婚者をありきたりな悪者設定にするのではなく、良い人イケメンに設定するところが作者のセンスが光っていると思う。
ここ最近、地雷作品率が多くかったのだが、一服の清涼剤的に楽しめた作品だった。
ありきたりな設定の中に少し意外性のある要素をうまく取り入れていて、ヒロインを個性的でありながらも、かわいく描き出せている。
ツンデレ妹の表現のさじ加減も絶妙だし、ヒロインの許婚者をありきたりな悪者設定にするのではなく、良い人イケメンに設定するところが作者のセンスが光っていると思う。
小悪魔ティーリと救世主!? 感想
衣笠彰梧/MJ文庫J
最近増えてきたPCゲーム出身のシナリオライターとイラストレーターのコンビ作品。
PCゲームのネームヴァリューという担保があり、さらに読者の気を引く舞台だて、道具立てなども上手と来ては、文庫編集者も安牌という捉え方なんだろう。
イラストレーターの方は画角や色表現の有無などの違いはあれども同じイラストなので問題は少ない。
だがしかし、シナリオライターの方は、PCゲームと小説というメディア自体の違いもさることながら、シナリオ自体で評価されているPCゲームはかなり僅少だという現実を知らないのではないだろうか。
そんな前説をするほど、これがPCゲームだったら佳作だろうが、小説としてはハズレ感が大きかった。
いかつい顔で不良に間違われるが実は良い人で、料理も掃除もできる万能男子も、縁もゆかりもない主人公にいきなり無理難題ふっかける、ワガママ三昧なヒロインも、でもじつはそのワガママもヒロインの悲しい事情の裏返しだった設定も、手垢がつきすぎてうんざり。
ヒロインのワガママさ加減は読んでいるとほとほとウンザリするんだが、これまた主人公はブチ切れたりしないしでストレスが溜まりっぱなし。
PCゲーム出身作家は逆に回避するようになるかも。
最近増えてきたPCゲーム出身のシナリオライターとイラストレーターのコンビ作品。
PCゲームのネームヴァリューという担保があり、さらに読者の気を引く舞台だて、道具立てなども上手と来ては、文庫編集者も安牌という捉え方なんだろう。
イラストレーターの方は画角や色表現の有無などの違いはあれども同じイラストなので問題は少ない。
だがしかし、シナリオライターの方は、PCゲームと小説というメディア自体の違いもさることながら、シナリオ自体で評価されているPCゲームはかなり僅少だという現実を知らないのではないだろうか。
そんな前説をするほど、これがPCゲームだったら佳作だろうが、小説としてはハズレ感が大きかった。
いかつい顔で不良に間違われるが実は良い人で、料理も掃除もできる万能男子も、縁もゆかりもない主人公にいきなり無理難題ふっかける、ワガママ三昧なヒロインも、でもじつはそのワガママもヒロインの悲しい事情の裏返しだった設定も、手垢がつきすぎてうんざり。
ヒロインのワガママさ加減は読んでいるとほとほとウンザリするんだが、これまた主人公はブチ切れたりしないしでストレスが溜まりっぱなし。
PCゲーム出身作家は逆に回避するようになるかも。
2012/10/01
僕の学校の暗殺部 感想
深見真/ファミ通文庫
朝日新聞のオタク系コラムで紹介していたことと、この作者名をわりと聞くけどまだ読んだことなかったことと、イラストをふゆの春秋さんがしているということで、読んでみた。
が、なんかこう全体に古臭い。
主人公の名前が深作零士というネーミングセンスで最初にウッときたんだが、所々で使用される太ゴシック表現とか、度々引用される他作品からの引用とか、もうセンスが20年前。
次巻もあることを前提にしているのかもしれないが、ヒロインは途中で死亡するし、ヤマ場となるエピソードも盛り上がらないままあっさりと終わってしまうしで、ストーリーの構成自体にも難がある。
あらすじを読んだ時点では購入を回避していたが、回避が正解だったようだ。
朝日新聞のオタク系コラムで紹介していたことと、この作者名をわりと聞くけどまだ読んだことなかったことと、イラストをふゆの春秋さんがしているということで、読んでみた。
が、なんかこう全体に古臭い。
主人公の名前が深作零士というネーミングセンスで最初にウッときたんだが、所々で使用される太ゴシック表現とか、度々引用される他作品からの引用とか、もうセンスが20年前。
次巻もあることを前提にしているのかもしれないが、ヒロインは途中で死亡するし、ヤマ場となるエピソードも盛り上がらないままあっさりと終わってしまうしで、ストーリーの構成自体にも難がある。
あらすじを読んだ時点では購入を回避していたが、回避が正解だったようだ。
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